ルネサス エレクトロニクスと米Diodesは5月29日、USBインタフェースを介して大電流給電を実現するUSB Power Delivery(USB PD)Specificationに準拠したソリューションを共同で開発したと発表した。

同ソリューションは、ルネサスのUSB Power DeliveryコントローラLSIとDiodesのマルチモード・アクティブ・レクティファイア(整流器)を搭載したリファレンスボードで、USB PDに準拠したACアダプタや充電ケーブルの開発期間短縮を支援するというもの。

USB PDは、USBインタフェースを経由した携帯電話やタブレット、ウルトラブックなどの充電の共通化に向け、USBの規格策定団体「USB Implementers Forum」が最大100Wまでの電力供給を可能にする仕様として策定した標準規格。ルネサスは1996年よりUSB Implementers Forumの中核として多くのUSB向け半導体製品の開発・提供を行ってきており、USB PDについても普及を目指した取り組みを進めていく計画としている。