Broadcomは、Internet of Thingsエコシステムのセキュリティ強化とiBeaconサポートを実現するWICED(Wireless Internet Connectivity for Embedded Devices)ファミリのBluetooth Smart SoC「BCM20737」を発表した。
スマートフォン、タブレット、ウェアラブル端末、家庭用電気製品、ヘルスケア機器、センサアプリケーションなどにより、データ共有が着実に増加するに伴い、プライバシーの問題も浮上している。「BCM20737」は、低コストかつ低消費電力の新しいWICED Smartチップによって機密情報を保護する。具体的には、RSAの4000ビットの暗号化/復号化をサポートし、最も深刻なセキュリティの脅威に対応するとともに、転送時にユーザーデータが安全に暗号化されるように保証する。
また、「BCM20737」とBluetooth Smartソリューションポートフォリオでは、デバイスの検出と識別を向上するために、iBeacon技術をサポートしている。iBeaconはAppleがiOS 7で導入した技術であり、Bluetooth Low Energyとジオフェンシングを用いて、公園の道標や、美術館の展示情報、店舗内の商品ディスプレイなど、かつてないレベルのマイクロロケーション認識をアプリケーションにおいて実現する。例えば、車の鍵を探す場合、鍵に装備された低消費電力の送信機を検出できるスマートフォンのアプリケーションを起動すれば、すぐに見つけることができる。さらに、A4WP Rezenceワイヤレス充電をネイティブでサポートしている。今後、ワイヤレス充電に対応するBluetooth Smartチップを提供することにより、家庭や戸外で簡単に充電できる製品の増加を促進していくとしている。
なお、「BCM20737」は評価ボードおよびソフトウェア開発キットとともに、現在サンプル出荷中。