Cadence Design Systemsは5月27日(米国時間)、製品化により実証済みのUSB 3.0向けホストコントローラIPを発表した。
今回のUSB 3.0 xHCIホストコントローラIPは、インタフェースソリューションの開発、販売を行うファブレス半導体メーカーのFresco Logicにより基本開発されたものである。また、この設計IPは、USB Implementers Forum(USB-IF)がコンプライアンステスト用に推奨する周辺機器開発キット(PDK)の要素として組み込まれており、すでに数十億を超えるUSBのポートで実際に使用されている。コンプライアンステストの構成要素として広く活用されることにより、多数の市販USB 3.0周辺機器コントローラとの動作互換性が保証されている。
Cadenceは、同IPを既存のUSB向け設計IP、および検証IPと組み合わせて、ライセンス販売することにより、完結したUSBソリューションを提供できるようになったとしている。また、CadenceとFresco Logicとの契約により、USB 3.1プロトコルに対応する同ホストコントローラの次世代IPもライセンス販売されることが決まっているという。
CadenceのUSB 3.0 IPは、他のIP同様、ユーザーの要求に対してその仕様や構成を変更することが可能で、モバイルなどの民生用あるいは産業用SoCなど、いずれの用途に対しても最適な機能を実現できるとしている。