Extremetechは5月28日、「Microsoft shows off real-time universal speech translator for Skype, coming in 2014|ExtremeTech」においてMicrosoftが2014年の終わりまでにはリアルタイム翻訳機能を搭載したSkypeをWindows 8向けに提供する計画だと伝えた。カンファレンスで実施されたデモの動画も掲載されており、英語とドイツ語がリアルタイムに翻訳され電子ボイスでしゃべる様子を確認できる。

Microsoftはリアルタイム翻訳技術のデモンストレーションを2012年にも実施している。当時の技術は翻訳後の電子ボイスにスピーカーのしゃべり方のアクセントなども追加するなど、今回発表されたデモンストレーションよりも凝った作りになっていた。Microsoftは当時の発表から2年、研究開発という段階をクリアしてコンシューマ向けのプロダクトで動作するレベルまで製品化を進めたことになる。

記事ではこの技術を利用することで企業における活用が期待できると説明。たとえば欧米諸国の企業が現在成長している市場、たとえば中国などの会社と事業をはじめることがこれまでよりも簡単になると説明。また、Microsoftは同技術をSkypeのみならずWindows Phoneなどにも適用してくるだろうという指摘も掲載されている。

ただし、このリアルタイム翻訳機能が日本語に対応するかどうかの説明はない。英語および英語に比較的近いと分類されている言語間での翻訳は現実的と見られるが、日本語は英語と構造が異なっており、機械翻訳では依然として不自然な翻訳に陥ることが多い。日本語に対応するのか、日本語に対応した場合にはどこまで現実的に使用できるのか、今後の発表が注目される。