NECは、東京・品川にある法人顧客向けのショールーム「NECイノベーションワールド」をリニューアルし、5月29日にオープンした。

「NECイノベーションワールド」のエントランス

「NECイノベーションワールド」は、2004年1月にオープンし、これまでの来場者は約8万人。今回リニューアルにより、展示エリア面積を従来比約2倍(535平方メートル)に拡大し、展示内容を充実させた。

内部には、「スマートシティ」「セーフティ&セキュリティ」「スマートコミュニケーション」「スマートショッピング」「次世代インフラ」「暮らしとコミュニティ」の6つの展示ブースを用意し、来場者が気軽に体験できる「タッチ&トライ」、NECのグローバルな事例や先端技術を紹介する「グローバルショーケース」の各コーナーを設置している。

展示ゾーン内部

「スマートシティ」ゾーンでは、 「スマートオフィスビルソリューション」や、都市における様々な設備の状態の見える化・分析により設備全体の最適オペレーションを実現する「統合監視ソリューション」、家庭向けのHEMSなど、快適でエコな都市生活を支援するソリューションを紹介。

「統合監視ソリューション」の管理コンソール

HEMSの展示

「セーフティ&セキュリティ」ソーンでは、振動センサーを用いた大型構造物の劣化検知、配管の液漏れ検知、精密機器の故障予兆検知ソリューションや、映像解析技術により監視カメラ映像から不審者行動を検知する「監視カメラ映像解析システム」や「生体認証ソリューション」など、安心・安全を提供するソリューションを紹介する。

振動センサーを用いた検知ソリューション

「監視カメラ映像解析システム」

「スマートコミュニケーション」ゾーンは、 「ソーシャル分析による情報活用の促進」、音声認識技術により議事録作成作業の効率化を実現する「VoiceGraphy」など、高度なコミュニケーションを実現するソリューションやツールを紹介する。

「スマートショッピング」では、顔認識による来店客属性分析、店舗内での人物行動分析、指先によるジェスチャーだけで入力指示を行える「フィンガージェスチャー」など、ITを活用したデジタルマーケティングが実現する最新の販売・マーケティング手法を紹介する。

画面に直接触れることなく操作できる「フィンガージェスチャー」。手術中の医師など、医療系での利用が期待される

「次世代インフラ」ゾーンでは、SDN技術により企業内ネットワークを集中管理することで、セキュリティ強化や運用効率化を実現する「オフィスLAN最適化ソリューション」や、クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」など、企業のインフラを支える最先端の技術・サービスを紹介。

そして、「暮らしとコミュニティ」ゾーンでは、EV・PHV充電インフラ」や、モバイル端末のカメラで写したものを認識し、その結果に応じた情報を表示する画像認識サービス「GAZIRU」など、「豊かな暮らし」を提供するNECのサービスやソリューションを紹介。

内部には、展示ゾーンのほか、セミナーゾーンやミーティングゾーンも備える。

「NECイノベーションワールド」の営業時間は、平日の9:00-17:00(NEC所定の休日を除く)で、予約制となっている。予約は同社Webから行える。