5月28日~30日に東京・有明の東京ビッグサイトで行なわれているWireless Japan 2014。クアルコムブースでは、無線通信規格「rezence」をデモしていた。

rezenceは無線充電規格で、商用サービスとして先行している「Qi(チー)」とは異なり、磁界共鳴方式を採用する。この方式では、端末側と充電台側のコイルを合わせる必要がなく、端末の置く場所を自由にできることが利点。

例えば、充電台と端末側の間に布が挟まっていたとしても給電できるほか、机の下に充電台を設置して、机の板を通り越した給電も可能となる。そのため、テーブルデザインをこれまでと大きく変えることなく、インテリアに沿った充電台なども実現できるそうだ。

rezenceの規格を推進する「Alliance For Wireless Power」には、Qualcommのほか、ソニーやパナソニック、シャープ、NEC、キヤノンといった日本の主要電機メーカー、それ以外にもLGやサムスン、Intelといったそうそうたるベンダーの名前が挙がる。「Qi」の充電台/端末を提供するメーカーも多く参画しており、説明員は「無線充電規格の普及のため、Qiと合流も視野に入れて話し合いが行なわれている。いつどういう形でと言うことはなかなか言えないが」と話しており、rezenceの磁界共鳴方式とQiの電磁誘導方式のどちらかに一本化される可能性がありそうだ。

Gill Electronics製のiPhone無線充電ケース