Twitter利用者の鈍化を指摘する調査レポートが出されている。2012年には前年比約50%増で利用者を増やしたが、2014年には24.4%増、2018年には10.7%増とギリギリ2ケタ成長を維持する形になると予想されている。成長は主としてアジア太平洋地域に移行することになりそうだ。

この調査は、デジタルマーケティングのeMarketerが5月27日に発表したものだ。Twitterの利用者数は今後も増加するが、成長率は2012年の49.9%増から2013年には30.4%増、2018年には10.7%増と鈍化傾向を見込む。利用者数は2012年の1億4,030万人から2014年には2億2,750万人、2018年には3億8,690万人に達する見通し。

地域的には、アジア太平洋地域が北米と西欧を上回る傾向が加速する。アジア太平洋地区は中国を含まないにもかかわらず、すでに2012年に29.1%のシェアを占めて最多の地域となっている。2014年には全体の32.8%、2018年には40%台に到達すると予想している。

北米のシェアは2012年の28.1%から緩やかに減少、2018年には19%となり、2012年18.7%を占めていた西欧州も2018年に14.2%になると予想している。eMarketerでは、もし中国でTwitterが利用できるようになれば、アジア太平洋地区のシェアはもっと突出するだろうと述べている。

国別の増加率では、日本の利用者は2012年に37.3%で増加したが、増加率は鈍化し2018年の増加率は6%と見込んでいる。増加率が高い国は、インドネシア(2014年の増加率は61.7%)、インド(同56.9%)、アルゼンチン(同44.5%)などとなっている。広告売上の3分の1を占め、売上から見て最大市場である米国の利用者は2014年に11.6%増、2018年には6.4%増と予想している。

右肩上がりで増加してきたTwitterの利用者数の伸びは鈍化し、2018年は10%台へ(eMarketer調べ)