NECは5月27日、NTTドコモと仮想化モバイルコアネットワークソリューション(vEPC:Virtualized Evolved Packet Core)を用いて通信の繋がりやすさを向上させ、今後の新たな通信サービスを迅速に提供可能とする共同実証実験に成功したと発表した。
本実証実験において、仮想化プラットフォームがNFV(Network Functions Virtualization)で求められる機能を有していることを確認。これによりNFVで実現するvEPCは、シンプルかつフレキシブルなネットワークの構築が可能となる。
また、実験においては、LTEのデータ通信機能を担うEPCのソフトウェアに仮想化技術を適用し、EPCの基本的な動作を確認。加えて、EPCを管理するシステムからの制御により、顧客が利用するデータ通信量に応じて処理能力を増やす機能や、ハードウェアが故障した際に自動的かつ短時間で別のハードウェアを用いて予備構成を再構成し、データ通信を安定的に継続する機能の動作確認を行った。
NECは、NFVに取り組む企業や団体と共同研究や実験などに積極的に協力し、2013年にはvEPCソリューションの商用出荷を開始。今後も引き続き柔軟、迅速かつサービスに最適なネットワークを実現するグローバルソリューションを展開していく。