インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、ワイヤレスM2M専用のデータ通信サービス「IIJモバイルM2Mアクセスサービス」のラインナップを強化し、契約帯域に応じた定額型の「プランC」を6月9日より開始するとともに、機能の拡充を行うと発表した。
本サービスは、M2M用途に特化した閉域網のアクセス回線として、M2Mデバイス用のSIMカードを提供するモバイルデータ通信サービスで、夜間のみ高速通信が可能な「プランA」と、低速で常時通信が可能な「プランB」の2つの従量料金プランをこれまで提供してきた。
今回、新たに、契約帯域幅に応じた定額型の「プランC」の提供を行う。従来のプランA、Bでは、回線数や回線ごとの通信量の増加に比例して費用は増加するが、プランCでは契約帯域に応じて月額の費用が決まるため、契約帯域内で複数回線の通信を効率的に集約することでコストパフォーマンスの向上を図ることができ、大規模なM2M利用に最適な料金プランとなる。MVNOがM2M専用に提供するサービスで帯域提供のプランは国内初。
また、通信キャリアから帯域提供を受ける場合、最低10Mbpsの契約になるが、プランCでは、1Mbpsからの契約が可能なため、M2Mビジネスをスモールスタートすることができる。
さらに、契約および回線の情報を取得するAPIでユーザーのシステムとの連携が容易になり、回線ごとのパケット利用量・SMS送信数の参照や、回線の利用停止・再開をより柔軟に行える。
なお、プランCの通信可能な時間帯は24時間、通信速度はおよそ下り最大150Mbps、上り最大50Mbps、初期費用は1契約あたり3万円、登録手数料は1回線あたり3,000円、月額基本料は1回線あたり200円/月(SMS利用の場合、340円)、帯域費用は1Mbpsあたり30万円/月。