Evernote Corporationは5月26日、品川女子学院が、教職員を対象に導入・活用していた企業向けクラウドサービス「Evernote Business」を、5月から高校2年生の全生徒205名まで導入範囲を広げ、生徒間および生徒・教員間の情報共有やデジタルシラバスによる自習環境を実現したと発表した。
品川女子学院では、中学1年時と高校1年時に『情報』の授業が設けられるなどIT教育に注力しており、また、2014 年度は文部科学省の「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」の指定も受けている。
品川女子学院でのEvernoteの導入は、2013年10月から、まず教員と生徒間での連絡事項に使われはじめた。その後、12月には管理職およびITスキルの高い教職員10名を対象にEvernote Businessを導入。そして今月、高校2年生の全生徒への導入を決定した。
品川女子学院では、Evernoteを軸にした情報共有や知識の蓄積が拡がっており、生徒間では「クラス共有ノートブック」を作成し、クラス内での連絡事項を共有するほか、生徒会では議事録や資料を共有するなど情報共有ツールとして活用されている。
また、年間の学習計画を「デジタルシラバス」としてまとめ、Evernote上に保存・共有しており、デジタルシラバスでは、各教員が制作した解説動画(YouTube)へのリンクも含まれており、生徒は授業の内容をEvernote上のコンテンツで予習・復習をすることができる。
品川女子学院では今後、資料等の共有だけにとどまらず、教員それぞれが持っている個人の知識やスキルを集約し、ベテラン教員の指導ノウハウやアドバイスなどを共有していくことで、若手教員のスキルアップを図り、学校全体の指導力向上につながる基盤構築を目指すとしている。