杉浦機械設計事務所は、全世界で教育用ロボットから災害対応ロボットまで展開しているROBOTISの新製品「DARWIN-MINI」インターナショナル版(英語版)の日本国内での販売を6月下旬より開始すると発表した。
DARWIN-MINIは災害対応ロボットコンテスト・DRC参加の「THOR-OP」やROBO CUP世界大会キッズサイズで2011年から3連覇中の「DARwIn-OP」の弟分にあたるロボット。5万円を切る価格(税別)ながらスマートクチュエータDynamixelシリーズでも小型となる「XL-320」(TTLレベルデジタルパケット通信/動作範囲300度/トルク4kg)を16個搭載し、コントロールボードにSTMicroelectronicsのARMマイコン「STM32」搭載のArduino互換マイコン「OPEN CM-904B」を採用。これにより、Arduino互換の開発環境による高級言語で開発を行えるほか、画面上の3Dモデルとロボットがリアルタイムでシンクロする入門者向けのモーションエディターでの開発も可能だという。
また、フレームは同社の教育ロボットシステムOLLO規格に準じており、自在な拡張が可能だという。さらに、iPhoneやAndroid向けアプリケーションも配信予定で、PCやスマホなどとの通信にはClass2のBluetoothが用いられる。
なお、価格は4万9900円(税別)で、すでに予約受け付けを開始している。主な仕様は以下のとおり。
- 身長:269.3mm/体重:約660g/17自由度(頭部はダミーサーボ)
- OLLO規格樹脂製フレーム
- 通信:Bluetooth(class2)
- コントローラ:OPEN CM-904B(STM32F103CB(ARM Cortex-M3 72MHz)/UART×2/Dynamixel(TTL)ポート×4/GPIO×26)
- アクチュエータ:Dynamixel XL-320 ×16個(定格電圧7.4V/動作範囲300度/トルク4kg/スピード114rpm/フルカラーLED搭載/16.7g)
- 電源:3.7V リチウムイオン電池×2(7.4V)(電池BOXのMicroUSB端子経由で、スマホ用充電器から充電可能)
- アプリケーション:R+Motion2.0、ROBOTIS OPEN CM(Arduino互換開発環境)(無償配布、英語版。将来的に日本語対応予定)