日産自動車は5月26日、同社の「スカイライン」に高出力・低燃費・軽量なターボチャージャー付ガソリンエンジンを搭載した「スカイライン 200GT-t(次世代ターボ車)」を追加したと発表した。
「スカイライン 200GT-t」は、ハイブリッド車で好評を博しているデザインや「全方位世界最高峰の安全性能」をそのままにしつつ、力強く、低燃費で軽量な「次世代ターボチャージャー付ガソリンエンジン」の走りを目指して開発されたモデル。ターボチャージャー付ガソリンエンジンは、排気量をダウンサイズし燃費性能の向上を図りながら、最高出力155kW(211PS)というクラストップレベルの動力性能を実現することで、ノンターボ2.5Lエンジンに匹敵する力強さと加速性能を発揮することが可能だという。
また、各速度のギヤ比を近づけることでよりスムーズで高効率な変速を実現できるオートマチックトランスミッションも併せて開発・搭載されたほか、「アイドリングストップ」、「直噴ガソリン機構」、「可変バルブタイミング」、「電動油圧パワーステアリング」、「充電制御」などの採用により前型スカイライン(250GT, 250GT TypeS)と比べ、燃費は約20%の向上となるJC08モード燃費13.6km/Lを実現したとする。
さらに、新たに採用した電動油圧パワーステアリング(車速感応式)は、電子制御によりモーターの回転速度を変え、油圧ポンプを調整して操舵力を変化させることで、舵角や舵角速度を制御し、低速域ではマイルドに、高速域ではよりスムーズでリニアなハンドリングを提供。リヤサスペンションにはハイブリッド車と同様のものを採用することで、前型スカイラインに比べて操縦安定性を向上させているほか、電動ポンプ化によるエンジンの負荷低減も図られている。
なお、現在ハイブリッド車向けに提供されている「ダイレクト アダプティブ ステアリング」については、2014年秋にメーカーオプションとして提供される予定だという。