Java Programming Language

5月22日(米国時間)、「Henrik on Java - Official and not-so-official thoughts on Java」に掲載された記事「Oracle announces plans for Java on MIPS (Henrik on Java)」が、OracleとImagination Technologiesの協力体制のもとJavaをMIPSアーキテクチャへ移植する作業に取りかかる旨を伝えた。PowerVR GPUファミリー向けにJavaFXサポートを実現するという説明もあり、MIPSアーキテクチャを採用したアプライアンスや組み込みデバイスにおける開発プラットフォームとしてJavaの普及をはかる狙いがあるものとみられる。

移植の初期段階では32ビット版であるMIPS R2 SoCに対してJava SE Embedded 8の移植作業に取り組むとしており、移植は2015年前半一杯を目処に完成する見通し。次の段階として32ビット版のMIPS R6向けのサポートを追加。最終的にはJDK 8を64ビット版のMIPS R6へ移植する予定だとしている。

説明の中ではMIPSアーキテクチャのこれまでの開発傾向にも触れている。MIPSアーキテクチャは歴史的に実装が分断する傾向があり、MIPSアーキテクチャ全体に対して動作するオペレーティングシステムと開発環境やツールといったものが存在していなかったという。OracleとImagination TechnologiesはJavaをMIPSアーキテクチャへ移植することで、JavaをMIPSにおける一般的な開発環境にする狙いがあるものとみられる。