アドビ システムズは23日、デジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」のWebエクスペリエンス管理ソリューションである「Adobe Experience Manager」の最新バージョン6.0の提供を開始した。

Adobe Experience Manager

「Adobe Experience Manager」は、Webサイトやモバイルコンテンツ、ソーシャルコミュニティ、メールといった、さまざまなデジタルコンテンツの制作や管理、配信を行うためのソリューション。Webサイトにアクセスした個々のユーザーに対し、オンライン上での体験(エクスペリエンス)を最適化した配信を行うべく、システム中心のコンテンツ管理ではなく、顧客体験中心のエクスペリエンス管理が行えるのが特徴だ。

このたび提供が開始された最新版では、Webエクスペリエンス管理を行う「sites」、デジタルアセット管理と配信を行う「assets」、オウンドメディアでのソーシャルコミュニティ運営を行う「communities」、顧客用のwebフォームやモバイルフォームを構築する「forms」(北米のみ)、そしてAdobe Experience Managerファミリーに新しく追加された、モバイルアプリケーションの開発と管理を行う「apps」といった、5つの主要領域に対して、単一のプラットフォームを提供。これにより、マーケティング部門とIT部門が協働しながら、クロスチャネルな個客体験を構築し提供することが可能となっているとともに、新たに追加された「プロジェクト」機能によって、チーム、タスク、ワークフロー、アセットといったものを組織内で共有できるようになった。

今回のアップデートについて、アドビのプロダクト&インダストリーマーケティングのディレクターを務めるLoni Stark氏は、特に重視した点として、「公開、更新、最適化をより早く簡単に」、「最新のアセット管理の仕組みにより、真のマルチチャネル対応を」、「顧客にとってより有意義な、ビジネス成果につながるモバイルアプリへ」の3点を挙げ、「Adobe Experience Manager 6.0」ではこれらが統合プラットフォームの上に構築されており、共有アセット、ワークフロー、Projectsという観点でのチームのコラボレーションを提供しているとコメントしている。

なお、マイナビニュースでは「Adobe Creative Cloud」に関するアンケートを実施しているため、併せて参照してみてほしい。