ファイア・アイは5月20日、フォレンジックソリューションを手がける非公開企業「nPulse Technologies」の買収について最終合意に達したと発表した。買収は2014年の第2四半期に完了する予定。
この買収により、ファイア・アイのセキュリティプラットフォームはnPulseのネットワーク・フォレンジック・ソリューションと統合。
ネットワークへの侵入からエンドポイントの感染、ネットワーク内での拡散までの攻撃サイクル全体を可視化する、エンタープライズ・フォレンジック・ソリューションが実現するという。
具体的には、ファイア・アイとしてネットワークからエンドポイントを同一のビューで監視できるエンタープライズ・フォレンジック・ソリューションを提供し、情報セキュリティにおけるリスクを最小化と解決までの時間を短縮できる。
また、nPulseのエンタープライズ・フォレンジック・ソリューションをファイア・アイの脅威解析ソリューションと組み合わせることによって、包括的なインテリジェンス・プラットフォームとなる。
nPulseは、ネットワーク通信を高速に検索・解析するためにすべてのパケットを記録し、保存する製品ポートフォリオを有しており、エンドポイント製品と組み合わせ、ファイア・アイはゲートウェイとエンドポイントの両方を網羅するエンタープライズ・フォレンジックを提供できることになる。
利用者はフォレンジックと有効なアラートを用いることによって、データ損失を検知・防止できるようになる。侵入が起こった場合、その全貌を追跡できる攻撃の詳細な情報が記録され、セキュリティ・チームは迅速なインシデント・レスポンスと復旧を実施し、調査時間や操作コストを削減できる。