Texas Instruments(TI)は、機能安全アプリケーション向けとして、「SafeTIデザイン・コンポーネント」製品ポートフォリオに32ビットマイコン「Hercules」の32ビット デュアル・コア/ロックステップ動作品「RM57Lx」とFrexRay対応でAEC-Q100認証取得済みの「TMS570LCx」の2シリーズを追加したと発表した。

2シリーズともに、キャッシュ・メモリ・アーキテクチャを備えた2個のARM Cortex-R5コアを最大330MHzでロックステップ動作、ピークで550DMIPS、660MIPS、最大330MFLOPSの性能を提供しており、同社の現行ARM Cortex-Rマイコンと比べ、演算性能が50%向上し、システム設計者は、1個の同マイコンを使って、数個のディスクリート・マイコン製品やFPGAとマイコンの組み合わせを置き換えることが可能となるという。

また、最大4MBのプログラム用フラッシュと512KBのオンチップRAM、EEPROMエミュレーション用の128KBのデータ・フラッシュを内蔵しているほか、IEC 61508 SIL-3とISO 26262 ASIL-Dの両規格への適合を促進させる各種コンポーネントなども提供。されらに、、「TMS570LCx」向けにAUTOSAR 4.0.3をサポートするMCALも供給されるという。

「Hercules」マイコンのパッケージイメージ