半導体商社のマクニカと富士エレクトロニクスは5月22日、共同株式移転の方法による共同持株会社の設立を原則とした経営統合を目指すことで合意したと発表した。

両社はこれまで、主に電機・機器メーカー向けに半導体や電子部品を児湯休する独立系半導体商社として事業を行ってきたが、国内の半導体市場の成熟化や半導体企業の統合などにより、市場環境が変化してきており、今後、継続的な成長・発展を行っていくためには、各々の強みを融合させ、顧客とサプライヤの双方により高い満足度を提供する必要があるという判断から統合することを決定したという。

また両社は、同統合を通じ、「取扱い商品・顧客基盤の拡大による成長力の強化」、「中堅・中小顧客に対する付加価値の高いソリューションの提供による取引の拡大」、「情報システム、物流などの機能の効率化・合理化による生産性・経営効率の向上」、「組織・人材の融合による経営基盤の強化」などを実現することを目指すとしている。

両社の2014年3月期の業績はマクニカが2559億6700万円、富士エレクトロニクスが473億8700万円で、統合すると3000億円規模の国内最大規模の独立系半導体商社となる。

なお、今後のスケジュールとしては、2014年10月末までに経営統合に関する最終契約の締結および株式移転計画を作成し、2015年4月1日に共同持株会社を設立、併せて同日、東京証券取引所に新規上場の申請を行う予定としており、旧来のマクニカおよび富士エレクトロニクスの株式については2015年3月27日をもって上場廃止となる予定だという。