日立製作所は、質問に含まれる対象と属性から最適な回答を選んで説明し、うなずいたり、首をかしげる動作から相手の理解度を推定して、より自然な回答をする人間共生ロボット「EMIEW2」の対話技術を開発した。この技術により、質問に対してより柔軟に回答することが可能となり、人とロボットの円滑なコミュニケーションを実現する。

同社は、2005年に開発した「EMIEW」以来、人間と共生するロボット技術を開発している。人間共生ロボットの進化の中で、ロボットと人との自由な対話は最も重要な技術であり、多くの研究開発が行なわれている。近年、携帯電話などで人が話した質問から話題を推定し、話題に対応した回答をする機能が実用化されているが、ロボットには独自の技術開発が必要であった。今回、ロボティクスの対話機能を向上させる下記2つの技術を開発しEMIEW2に搭載した。

(1)質問に含まれる複数の単語から最適な回答を選別

(2) うなずいたり、首をかしげる動作から相手の理解度を推定

この技術を搭載することで、EMIEW2は会話口調での質問から対象とその属性を認識し最適な回答を行い、さらに相手の反応を見て適切に対応する。これにより、ロボットと人との対話をより円滑にする。