ビー・エム・ダブリュー(BMW)は5月21日、クーペ(2ドア)、カブリオレに続く、BMW 4シリーズの第3弾モデル「ニューBMW 4シリーズ グラン クーペ」の販売を6月21日より開始すると発表した。

コックピットのセンター・コンソールはドライバーに向けて僅かに角度をつけ、すべての重要な操作系がドライバーの手の届く範囲に配置しているほか、ダッシュボードからドア上部、そして、リヤ・シート・サイドへと流れるドア・トリムの美しいラインにより、ダイナミックかつ躍動的なインテリア空間を演出。後席も、シートと一体化したスリムなヘッドレストおよびワイドなサイド・サポートにより、スタイリッシュな雰囲気と快適性を両立させている。

また、フロントのダブル・ジョイント・スプリング・ストラット式サスペンションは、フロント・アクスル・キャリアとサイド・シルの間にトーション・バーを設け、ボディとフロント・アクスルの接続部分の剛性を強化。ステアリング精度やステアリング・フィードバックを向上することで、高い運動性能、俊敏なハンドリング、および優れた走行安定性を実現した。

さらに、同社のクーペ・モデルとしては初めてとなる4輪駆動モデル「ニューBMW 420i xDriveグラン クーペ」をモデル・ラインアップに設定したほか、約50:50の理想的な前後重量配分を実現した後輪駆動モデル「ニューBMW 420iグラン クーペ」に、さまざまな路面状況で高い運動性能を発揮できるインテリジェント4輪駆動システム「xDrive」を搭載。通常時は40:60の前後駆動力配分を基本設定としながら、ステアリングの切れ角やホイールの回転速度などの車両データから、オーバーステアやアンダーステアなどの兆候を察知し、システムが電子制御式多板クラッチを装備したトランスファー・ギアボックスを介して瞬時に前後アクスルへの駆動トルクを可変配分し、優れたロード・ホールディングを実現することができる。

さらに、全モデルに、ツイン・スクロール・ターボチャージャー、高精度ダイレクト・インジェクション・システム、ダブルVANOS、そしてバルブトロニックを組み合わせたBMWツインパワー・ターボ・エンジンを搭載し、優れた環境性能と動力性能の両立を実現したほか、高効率8速オートマチック・トランスミッション、無駄な燃料消費を抑制するエンジン・オート・スタート/ストップ機能、燃費の良い走りをサポートするECO PROモードなどを採用している。

加えて、フロント・ホイール側面の気流の乱れを最小限に抑える「エア・カーテン」および「エア・ブリーザー」を採用。フロント・エプロン左右両端のエア・インテークから空気を取り込み、フロント・サイド・パネルに設けられたエア・ダクトから放出することで、ホイール周辺で発生する乱気流を抑え、フラットなアンダーボディとの相乗効果で空気抵抗を低減することが可能となった。

このほか、安全なドライビングに向け、「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」、「前車接近警告機能」、「衝突回避・被害軽減ブレーキ」の3つの機能からなるカメラによる前方監視を行う「ドライビング・アシスト」を搭載しているほか、車載通信モジュールを利用し、乗員の安全と車両の状態を見守ることで、ドライビングに安心感を与える「BMW SOSコール」および「BMWテレサービス」も標準装備している。