Texas Instruments(TI)は5月19日(米国時間)、位置検出からモーター制御までの幅広い産業用アプリケーション向けにホール効果磁気センサファミリ「DRV5000」を発表した。
同ファミリは、インダクタンス/デジタル・コンバータ のほか、温度、 電流、 圧力、IOS(Intelligent Occupancy Sensing)、 光センサ その他向けのセンサやシグナル・コンディショニング・ソリューションをはじめとした同社のセンサ製品ポートフォリオに追加されたもので、デジタル・ラッチ、デジタル・スイッチ、アナログ・バイポーラの各出力オプションを提供する、2.5V~38V動作のチョッパ安定デバイス。また、全デバイスが、最大-22Vの逆電圧保護のほか、最大40Vの過渡電圧に対応しているほか、2種類の業界標準パッケージの採用により、既存の設計アーキテクチャに対する互換性を提供している。
このほか同社では、モータードライブ基板の設計簡素化と迅速化に役立つ、TI Designsライブラリの2種類の新型リファレンス・デザイン(12V、24VブラシレスDCアウトランナー・モーター・リファレンス・デザインと速度制御 24VブラシレスDCアウトランナー・モーター リファレンス・デザイン)も発表しており、これらを活用することで、ホール効果センサなどを用いた製品の設計を迅速に開始することが可能になるとする。
なお同ファミリは、3ピンSOT-23表面実装パッケージと、3ピンTO-92Sスルーホール・パッケージのオプションが現在サンプル供給中で、最高感度のデジタル・ラッチ・デバイス「DRV5013」はすでに量産を開始しているという。