ご好評につき、O2O事例 第4弾!Facebookページを通じて知ってもらった人に、実際に足を運んでもらいたい!そんな時に参考になるFacebookページ事例を3つご紹介します。
Facebookページを通じて自社の存在や商品を知ってもらった人に、ぜひ実際に店舗・施設にまで足を運んでもらいたい。でも、「実際に足を運んでもらう」という壁は高く、なかなかリアルな現場での効果が実感できずにお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は、O2O参考事例 第4弾!(第1弾はこちら 第2弾はこちら 第3弾はこちら) 日本国内でFacebookを活用する企業事例をWebマーケターが解説するブログ「Facebookプロモーション国内事例集」より、お手本になる事例を3つご紹介いたします。
今回は、商業施設からスポーツクラブ、ホテルまで、多種多様な事例集となっています。ご自身の会社がニッチな業種で、どうPRしていいかわからない、という方にも参考にしていただけるのではないでしょうか。 いずれも、思わず足を運びたくなるような一工夫がされており、すぐにでも真似したくなる内容がいっぱいです!
*本記事は「Facebookプロモーション国内事例集」からの転載です。(SMM Labにて一部編集してお届けします)
MEET at Marunouchi/三菱地所株式会社
https://www.facebook.com/meet.at.marunouchi
まずは、商業施設関連のFacebookページのなかでも、様々なコンテンツを投稿している『MEET at Marunouchi』のFacebookページ。ファンは約3万3千人ですが、毎回の投稿に400~1500ほどの「いいね!」などの反応を集める人気ページです。
ちなみに、このページにはもともと丸の内の情報発信サイトMarunouchi.comがあり、一つの商業施設だけでなく丸ビル、新丸ビル、oazoなどをはじめとした多くのビルや周辺の施設の情報を発信しています。そのため、Facebookページで発信する情報も商品などの宣伝色の強いものに偏ることなく、丸の内エリアを楽しむための情報がたくさん詰まっているのです。
「そこでしか体験できない」ものを紹介
最も多い投稿が、このイベントや展示の案内投稿になります。 もちろん宣伝目的もあるのでしょうが、見ている側からすると「どこでも買える」服やスイーツを紹介されるより「そこでしか体験できない」イベントを教えてもらったほうが、足を運ぶ気になりますよね。
目線を変えるワンシーン
普段は気に留めないけれど、知っていたら次から注目してしまうような隠れたポイントを紹介。 左のように、キャラクターとコラボした飾りや、右のような石畳に込められた思いなど。いつもとは、また違った目線から丸ノ内を楽しませてくれる投稿ですね。
「人」という切り口から丸ノ内を紹介
ホテルのスタッフや警備員から、植栽管理などの裏方、はたまた遠くから丸ノ内に関わっている人までを紹介。 多くの「人」に支えられている、ということが伝わってきますね。店舗のスタッフを紹介するだけではなく、こういう切り口もあるんだと思わせる投稿です。
その土地を知ってもらう
丸の内検定や丸の内の歴史などのコンテンツで丸ノ内のことを知ることができます。 こういうコンテンツは特に男性にウケそうですよね。商業施設だと女性むけネタが多くなりそうなので、このあたりのコンテンツの幅の広さもとても参考になります。
利用者の視点から「好き」を紹介
丸の内の好きな場所など、利用者のお気に入りを紹介していくシリーズ。本当に「良い」と思っているものを、その人の言葉で語ったほうが、良さは伝わりやすいもの。一方的に宣伝されるよりも、一歩心に入ってくる紹介の仕方ですよね。
まだまだ紹介しきれないほど、このページには色々なコンテンツがたくさん。月一くらいで丸ビルに通う私にとって、このページは「知らなかった丸ノ内の顔」をこっそり教えてくれる存在です。
スポーツクラブ ルネサンス/株式会社ルネサンス
https://www.facebook.com/s.renaissance.jp
続いて、スポーツクラブ ルネサンスのFacebookページをご紹介します。
どんなジャンルの投稿をしても、一定数の「いいね!」が集まっています。コメントの内容なんかを見ても本物のファンが集っているというのが伝わってくるページです。
スタッフ、インストラクターなど、なかの人を積極的に出している
なかで働いている人の紹介を定期的に行っています。投稿で触れる内容は、名前と勤務店舗、勤務期間、そして印象に残っていることです。
印象に残っている話のほとんどは、会員とのエピソードで、心があたたまるような内容です。その中から、いくつかの投稿をご紹介していきましょう。
まず、左はキッズ体操担当の方の投稿。子どもたちと仲良くなるため、子どもに楽しんでもらうための努力や想いが伝わってくる内容になっています。読んでいると、こういう人なら安心だなという信頼感が生まれますね。
続いて、右の投稿です。お客さま、つまり会員の成功ストーリを語っています。この投稿はリハビリについての話ですが、他にもダイエットなどの成功ストーリを語っているスタッフも登場しています。
このように成功ストーリーを語ることで、ルネサンスの実績をアピールすることができます。そして、同じ悩みを持つ人にとって励みになりますね。人によっては、思わずコメントを書き込みたくなる人もいるでしょう。
働いている人を投稿に登場させるということは、それだけでも、その人を知っている会員は思わず「いいね!」や、コメントをして盛り上がります。さらに、このような会員とのエピソードを載せることで、信頼感を抱いてもらったり、実績をアピールしたりと様々な効果がありますね。
クラス紹介
クラスの概要や魅力を伝える投稿をしています。スポーツクラブは継続してもらわなければなりません。会員の人に楽しんでもらったり、行きたいと思ってもらうためにも、こういった投稿はジムに行くきっかけをつくる効果があるのかもしれませんね。
裏側を見せる
こちらは、トレーナーの体力テストの様子です。こういったシーンは普段見ることができないどころか、実施していることすら知らない人のほうが多いのでしょうか。
トレーナーだけあって、どんなテストをするのか興味津々ですね。このように普段見えない裏側の投稿は「いいね!」などの反応が多く集まる傾向があるうえ、心の距離も縮まりそうです。
富士屋ホテルチェーン/富士屋ホテル株式会社
https://www.facebook.com/fujiyahotelchain
最後は、富士屋ホテルのFacebookページをご紹介します。
歴史のあるホテルだからこそでもありますが、投稿ひとつでタイムトリップした気分にさせてくれるような運用が秀逸です。見ているうちに、行きたくなります!
見る人に価値を提供しながらも、自分たちのことを知ってもらう
このFacebookページは、現在のホテルの施設やメニューの紹介など、様々なカテゴリの投稿を行っています。
そんななかでも、特に印象に残るコンテンツが、ホテルヒストリーの紹介です。富士屋ホテルは明治11年に創業されたというだけあり、歴史や伝統を知るという意味でも価値の高いコンテンツが豊富に投稿されています。
開業前から始まるエピソードや写真からは、当時の最先端や、「旅行」シーンを覗き見ることができます。Facebookページのタイムラインを見ていると、まるで日本のリゾートホテルの歴史を解説した本をパラパラと読んでいるような感覚になってくるのです。”昔”と変わったところ、”昔”のままのところ、そんな観点でも実際に訪れてみたくなりますね。
質の高いコンテンツは、自社を知っている人が見て楽しめるということはもちろんですが、自社を知らない人をも魅了することができます。
しかも、このFacebookページの場合は、自社のストーリーを扱っています。だからこそ、見る人を楽しませながら自分たちのことを知ってもらうことができるのです。
知ってるとホテルを味わえる情報提供で「行きたい」をひきだす
歴史的建造物だからこそ、遡ると意味がある装飾や仕掛けがたくさん存在する富士屋ホテル。Facebookページでは、そんな小話を一つひとつ丁寧に紹介しています。
今まで見たことはあっても気づかなかった、特に気にしていなかったようなものでも、その裏に隠された物語や古人の想いを知ることで、ぐっと味わい深いものになります。
過去に富士屋ホテルに行った経験のある人ならば「また行きたい」という心境になったり、まだ行ったことのない人も「行ってみたい」と感心を抱いたりすることにつながるはずです。
心がひきつけられる、宣伝ぽくない投稿
「最後に暖炉の火を見たのはいつだったでしょうか。」「富士山をこんなにも近くで眺めたことはございますか?」語りかけてくるような一文から始まる投稿。美しい画像とともに流れてくるので、興味をひかれて最後まで読むと、ホテルの紹介だった、というような投稿がいくつか見受けられます。
読む人が構えない書き出しと、とても自然にホテルの魅力が伝わってくる内容。投稿を、このように宣伝ぽくないテイストにすることはとても重要です。なぜなら、宣伝色が強い投稿は読み飛ばされてしまいます。足を運んでもらうきっかけをつくるには、まず投稿をしっかり読んでもらうことが何より必須ですよね。
たくさんの投稿が流れてくるFacebookのニュースフィードで、どうすればファンに振り向いてもらえるのか。そんな視点を持ちながら投稿を考えていきましょう。
目にするたびに、距離が縮まっていく
ご紹介してきたように富士屋ホテルチェーンのFacebookページは、投稿そのものの質が高く、見ている人を惹きつけています。
その結果、投稿に対するファンの反応も多く集まっています。まだファン数自体が2千人ほどにもかかわらず、毎回の投稿には100人以上、多い時には200人を超えるファンから「いいね!」などの反応があるのです。
一回一回の投稿も、印象に残るような内容なので、ファンにとっても投稿を目にするたびに、心の距離が縮まっていきそうですね。
以上、今回は「Facebookプロモーション国内事例集」より、思わず足を運びたくなる、O2Oの参考事例を3つご紹介しました。ぜひ参考にしていただければ幸いです。
ライター紹介
柴 佳織(Kaori Shiba)
企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。また、Facebookマーケティングのライターや講師も務めている。
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