計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは、NFCコンフォーマンステストシステム「T3111S」が、NFC ForumのLogical Link Protocol(LLCP)およびSimple NDEF Exchange Protocol(SNEP)の試験用として、認証を受けたと発表した。

LLCPおよびSNEPは、Near Field Communication(NFC)を使ってスマートフォンなどの機器間の通信を可能とするプロトコルである。URLや連絡先などのやりとりや、他のプロトコルを使って写真や大容量ファイルをやり取りする際のトリガーとしての利用が見込まれている。LLCPではOSI第2層を定義しており、NFCに対応した2つの機器間での通信に対応している。また、SNEPではNFC Data Exchange Format(NDEF)により、機器間でメッセージをやり取りすることができる。

「T3111S」は、デジタルプロトコルからアナログRF、LLCPやSNEPまで、NFC Forumの拡張に歩調をあわせ、コンフォーマンステスト機能が強化されてきた。さらに、EMV Level 1アナログRF、EMV Level 1デジタルプロトコル、ISO 14443/18092/15693/18000-3といった他の規格の自動試験機能にも対応している。

NFC ForumのLLCP/SNEPの試験用として認証を受けたアジレントのNFCコンフォーマンステストシステム「T3111S」