ホンダの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニーは5月19日、パールグリーンにメタリックゴールドのストライプの塗装を施した「HondaJet」量産1号機を初めて公開した。

初めて公開された「HondaJet」量産1号機

量産1号機に対しては、GE Hondaエアロ エンジンズ製の量産型ターボファンエンジン「HF120」が納入され、すべてのシステムの取り付けおよびエンジンの装着が完了した。

今後、地上での機能試験を行い、今夏には初飛行が計画されている。現在、HondaJetの生産工場では9機の組み立てが進んでおり、6月には10機目が加わり量産体制が本格化する。

現在、米国連邦航空局(FAA)の型式証明(TC:Type Certification)取得のため、FAAのパイロットによる最終的な認定飛行試験を継続しているが、すでに失速、ブレーキコントロール、フラップコントロール、スピードブレーキ、油圧および消火などのシステムに関するFAAの認定飛行試験を完了しているという。

FAAのパイロットによるブレーキコントロールの様子

地上試験としては、高性能デジタルコントロールシステムの採用により、あらゆる荷重条件での試験を効率良く行えるように独自開発された先進的構造試験装置を用い、のクラスの機体の約5年の飛行サイクルに相当する2,000サイクルまでの構造疲労試験を実施した。

HondaJetはFAA型式証明の取得後すぐにデリバリーが開始される予定。

「HondaJet」の最終組み立てライン