Hondaとゼネラル・エレクトリック社(GE)による折半出資子会社であるGE Honda エアロ エンジンズ(GE Honda Aero Engines, LLC、以下GE Honda)は現地時間5月19日、量産型のターボファンエンジン「HF120」を、ホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company)に出荷したことを発表した。これは、2004年にHondaとGEが航空用エンジン合弁会社として設立したGE Hondaにとって、初めての量産エンジン出荷となる。

HF120

HF120は2013年12月13日に米国連邦航空局(FAA)より連邦航空規則のPart33が定める型式証明を取得したターボファンエンジン。

低燃費、耐久性、低騒音、低エミッションを兼ね備え、新たなスタンダードとなるべく開発された定格推力2,095ポンドのエンジンで、「先進空力設計技術を盛り込んだ一体型ファンローターと、カーボンコンポジット製の軽量ガイドベーン」「高い圧縮比と操作性を両立する耐熱チタン製の遠心圧縮機ローター」「コンパクトなリバースフロー方式の燃焼器とシンプルなエアブラスト式1ステージ燃料噴射ノズル」「最先端高温材料を使用した高圧・低圧タービンと空力性能を向上させたカウンターローテーティング2軸システム」という4つの技術的特徴がある。