積水化学工業高機能プラスチックスカンパニーは5月19日、ウレタン系材料による初の「不燃材料」国土交通大臣認定を取得したことを発表した。

今回開発した「不燃性ポリウレタン」は積水化学工業の耐火材料事業を担うFP事業推進部が有する難燃化配合技術を駆使して開発されたもの。

一般的な硬質ウレタンフォームは加熱されると一気に燃え広がるが、今回の開発品は加熱時に発現する特殊な炭化層により酸素と可燃ガスの結びつきを遮断し瞬時に延焼を抑制する構造となっているという。

また、米国の燃焼性規格であるUL94の中で最も難燃性が高い5V-Aの基準も社内評価でクリアしており、取得に向けて手続きを進めるという。

今後は製品実用化に向けた開発に移り、今年中には当材料を使用した最初の製品を上市する予定だ。