日本IBMは5月20日、企業の競争力強化に向け、ビッグデータからの洞察獲得を素早く行い、より容易な管理と優れたコスト効率を実現する「Software Defined Storage」の新製品群を発表した。

今回、発表された新製品は「IBM Storwize V7000」、「IBM System Storage TS4500 テープ・ライブラリー」、「IBM DS8870 Flashエンクロージャー」で、6月6日より順次出荷開始される。

発表された新製品は、ストレージ仮想化による大規模なクラウドの展開、リアルタイム圧縮、容易な階層化やミラーリング、情報への高速なアクセスを実現するための機能が強化されている。

「IBM Storwize V7000」は、IBM Real-time Compression(リアルタイム圧縮)、IBM Easy Tierが強化され、他社製ストレージを含むストレージ環境およびデータ管理の課題を解決する。圧縮専用のハードウェア・アシスト・エンジンは圧縮スピードを従来比10倍に高め、本番およびバックアップのデータをリアルタイムに圧縮することができる。

データの圧縮率は最大80%に達し、ストレージ・コストを大幅に削減するほか、IBM Easy Tierは、高速フラッシュからハードディスク・ドライブ、テープまでの3階層にわたるデータ自動最適配置を行い、データ経済性の最適化とI/Oスループットを改善する。

「IBM System Storage TS4500 テープ・ライブラリー」は、高い使用率を維持するデータ・アーキテクチャーで大規模なクラウドの展開を可能にするほか、前世代機と同じ設置面積で3倍のデータをバックアップすることができる。

「IBM DS8870 Flashエンクロージャー」は、設置面積を半減し、12%の節電を実現しながら、フラッシュの性能を最大で3.5倍に高速化している。

「IBM Storwize V7000」は最小構成価格が855万円(税別)から、「IBM System Storage TS4500 テープ・ライブラリー」は最小構成価格が1,344万7,400円(税別)から。