リニアテクノロジーは5月19日、コンデンサベースのスタンドアロン型バックアップ・パワーソリューションの実現に必要な、スーパーキャパシタ・チャージャでありバックアップ・コントローラICの「LTC3350」の販売を開始した。
本製品は、熱特性が改善された高さの低い(0.75mm)38ピン5mm×7mm QFNパッケージで供給され、マイナス40度から125度の接合部温度範囲で動作する。
Eグレードの1,000個時の参考単価は5.25ドルからとなっている。
多くのアプリケーションでは主電源が故障した場合、短時間の遮断のない安定した電力が必要である。LTC3350は4.5Vから35Vの広い入力電圧範囲と、10Aを超える充電/バックアップの電流能力を備え、また、1個から4個のスーパーキャパシタから成る直列スタックのバランス調整と過電圧保護も行うことで電力の遮断を避けることが可能となっている。さらに、14ビット・アナログ・デジタル・コンバータ(ADC)を内蔵していることにより入力/出力の電圧および電流を継続的にモニタします。さらに、バックアップ時に適切なエネルギー蓄積と電力供給を行うために、内部の測定システムでスタック内のコンデンサの電圧、容量、スタックのESR(等価直列抵抗)など、バックアップ・コンデンサ自体に関連するパラメータをモニタ可能である。
MLTC3350のバックアップオペレーショングラフ |