ザインエレクトロニクスは5月16日、1600万画素対応カメラ向けの画像処理用LSIであるISP(Image Signal Processor)新製品の量産出荷を既に開始した。霧補正やワイドダイナミックレンジ特性に優れるなど従来に比べて大幅な画質向上を実現している。

今回、量産開始した画像処理用ISP「THP7312」は、スマートフォン、車載カメラ、ドライブレコーダ、セキュリティ等の分野においてデジタルカメラの高解像度化および画像補正処理ニーズの進化に対応している。国内外の主要なCMOSイメージセンサメーカとのコラボレーションにより、各センサの画質性能を十二分に引出せる点に特長がある。

1600万画素の高解像度化に対応し、画像処理用プロセッサのハードウェア上に手振れ補正や動画・静止画同時撮影機能等の高度な機能を実装しながら、従来では併用が必須とされたDRAM等の記憶素子や画像処理ソフトウェアを不要としている。これにより、LSIの小型化、低消費電力化、高速化を実現し、スマートフォンなどのバッテリー駆動機器に最適の性能となっている。

また、同時にワイドダイナミックレンジ機能を搭載しており、暗部補正機能にも優れていることから、明部と暗部の混在する静止画や動画を撮影する際にも、白とびや黒つぶれのない自然な画像が得られ、撮影した動画像をフルHDの大画面テレビで楽しむことができる。また、ドライブレコーダとして使用する際には、夜間対向車線の車のヘッドライトによる画像の白とびを自動補正することができる。

MHP7312