Facebookページの運用効果アップのカギは「ハッシュタグ」?!様々なSNSで利用が進むハッシュタグをFacebookでも上手く活用するためのポイントと事例をまとめてご紹介します!

こんにちは、アライドアーキテクツ株式会社ソーシャルメディア運用コンサルチームの堀口です。
Facebook のアルゴリズム変更後、Facebookページのオーガニックリーチ減少により多くの運用者の方が頭を悩ませている状況が続いています。もちろん広告を打てば、以前のようにリーチを保つことができるのですが、予算の関係でそれが簡単にできないことは運用担当者の一人として痛いほどよく分かります。

先日、Facebookページのオーガニックリーチ減少に影響されずにデジタルマーケティングの効果を上げていくヒントがまとめられた記事をご紹介しましたが、その中でカギとなるのは「ハッシュタグ」ではないでしょうか。

参考:Facebookページ投稿のオーガニックリーチ衰退を克服する4つのステップInfographic]
[http://smmlab.jp/?p=31711

Facebookでも昨年(2013年6月)からハッシュタグ付きの投稿が可能になり、関連したコンテンツを検索することができるようになったことはご存知かと思いますが、皆さん活用していますか?
今回は、Facebookのハッシュタグの活用法の基本から、複数のソーシャルメディアと連携してユーザーから注目を集めた事例までご紹介します。

Facebookのハッシュタグの基本

TwitterやInstagramはハッシュタグを使うイメージはあるけど、そもそもfacebookでハッシュタグを使うメリットはあるの?と疑問に感じている方は、まずはこちらをご覧ください。
参考:Facebookでもハッシュタグを上手く使いたい!
成功するFacebookページ運用のために知っておきたい関連知識
http://smmlab.jp/?p=25332

1. ハッシュタグを調べる

次の投稿にハッシュタグを付けるとしたら、あなたはどんな単語を使いますか?

ハッシュタグを付ける時は、以下の点をチェックすることをオススメします。

・関連性を持っているかどうか

例えば、先程の投稿に「#レシピ」と付けるとします。ですが、「#料理」「#グルメ」もまた関連性が高い言葉として考えられますので、投稿内容の目的によって複数つけても良いですね。

また、同じ意味を持つハッシュタグが付いていても、漢字やカタカナ、ローマ字かでも別のタグとして分類されてしまうので、付けようと思ったタグは一度、検索で調べてみるのが良いでしょう。例えば、「#ニュース」と「#news」では、表示される投稿が明らかに違うことが一目瞭然です。

関連性の高いハッシュタグはHashtagify.me で探すことができます。先ほどの#レシピというハッシュタグで調べてみると以下の様な結果となります。

円の大きさがハッシュタグの人気度、円を繋ぐ線の太さが関連性の高さを表していますので、#レシピを使う場合は、#recipeや#ダイエット、#野菜、#料理なども検討すると良いことが分かります。

・検索されやすい単語かどうか

「#レシピ」や、「#クイズ」など何かの総称を表す一般的な名詞は、自発的にユーザーから検索されることが多いハッシュタグだといえます。ですが、「検索されやすい・付けやすい」ゆえに多くの記事が集まり投稿が埋もれてしまう可能性も考えられます。

そのため、もう一段階掘り下げ、具体的な名詞をつけることもオススメします。その内容にピンポイントに興味がある人が検索する可能性があるからです。例えば、「#レシピ」とつけた場合はその料理の名前などにあたります。適度に検索される可能性があるハッシュタグをつけることが大切です。

Hashtrackingというサービスを利用すると、Twitterでのハッシュタグのリーチを調べることが出来ます。

Reach:ハッシュタグが届く想定人数
Timeline Deliveries:想定表示回数

また、Rite Tagでは、関連したハッシュタグが適切かどうかを「未使用・過剰・適切・過少」の四段階で知ることが出来ます(日本語タグにも対応していますが、あまり見つかりませんでした。)

 

 

 

 

 

・本当に必要なハッシュタグかどうか

では、ハッシュタグをつけた分だけ、投稿に反応がつくのかといえばそうは言い切れません。 文章よりも長く、ズラズラとハッシュタグを並べるのはあまり効果的ではないので避けた方が懸命です。ファンにとって有益な情報を広めるために効果を期待できるものなので、数の多さではなくポイントを抑えたハッシュタグを選んだ方が良いでしょう。

2. ハッシュタグを付ける

ハッシュタグの種類は、大きく2つに分けられると考えています。 1つは、一般的な名称や固有名詞を用いるもの。もう1つは、特有の言葉を用いたものです。 以下の例で確認してみましょう。

・名称や固有名詞のハッシュタグクイジナート(Cuisinart)Facebookページ投稿

こちらはよく目にする方も多いと思いますが、誰もが知っている一般的な単語を使ったものです。ユーザーが検索をしてくれる確率が高いですが、他のユーザーやページから投稿されている数も多いので、早い段階で投稿が埋もれてしまうという可能性も考えられるでしょう。

例:クイジナート(Cuisinart)

https://www.facebook.com/cuisinart.jp

 

 

 

 

 

・特有の言葉を使ったハッシュタグ

一方、商品名や企業特有の言葉を使ったこちらのハッシュタグは、これに関連する投稿のみが集まるので、ユーザーもまとまった情報が見やすいです。ただ、この特有のハッシュタグを知らない人はたまたま検索して目に入るという機会がないので、コアなファンに向けた情報や、キャンペーンに向いています。

Yves Saint Laurent Beauty JAPAN
https://www.facebook.com/YvesSaintLaurentBeautyJAPAN

 

 

 

複数のソーシャルメディアでハッシュタグを使う

これまでで紹介したFacebookのハッシュタグのポイントは、もちろん他のSNSでハッシュタグを使用する際にも活用できます。最近では、複数のSNSアカウントを持つ企業が1つのハッシュタグを使用し、facebookの外からも話題を作っている事例が増えています。

・全日本OAJ選手権

http://ghana-oaj.jp/

LOTTEが行った、母の日に「お母さんへありがとう」の気持ちを表現したジャンプをVineで撮影し「#ガーナOAJ」とハッシュタグをつけて投稿するキャンペーンです。

・コーヒーハウス ヨーロピアン

猿田彦珈琲とジョージアがコラボして新しい缶コーヒーが発売され、それを記念したプロモーション。表参道にある実際のお店でコーヒーを飲み、その感想をSNSに「#ヨーロピアン驚きの体験」とつけて投稿すれば無料でコーヒーをいただけるという仕組みです。

GEORGIA
http://www.georgia.jp/european/

このように、新しい商品の宣伝やキャンペーンを行う際は、複数のSNSでハッシュタグを利用して、話題を集める方法も一つの手ではないでしょうか。

また、海外ではハッシュタグを横串として、様々なソーシャルメディアを連携させるソーシャルハブサイトの活用が進んでおり、ソーシャルメディア横断でハッシュタグを収集することが出来るtagboardというサービスも人気となっています。

campaignで作成したtagboard

複数のソーシャルメディアを活用している場合、ハッシュタグを活用した統合施策は今後ますます重要になると考えられます。

Facebookにおけるハッシュタグ活用で期待される効果

1. グラフ検索の適用

現在、日本においてFacebook内で検索を頻繁に使用する人は少ないかと思います。使うとしても、友だちやページを調べるときくらいでしょう。ですが、2013年7月に「グラフ検索」がアメリカで開始され、Facebookは検索機能を強化してきています。日本ではまだこの機能は導入されていないものの、これが利用できるようになれば必然的にユーザーが検索を使用する頻度は高まるといえるでしょう。

参考:【要チェック!】ユーザー体験が大きく変わる?!
Facebook 3つのアップデート(ニュースフィード刷新/広告テキスト20%以下ルール/グラフ検索)と企業への影響(2013/3/27追記)
http://smmlab.jp/?p=18094

2. ハッシュタグとエッジランク

ハッシュタグを検索して表示される投稿は、時系列で並んでいません。これは投稿の表示と同じで、facebookのアルゴリズムが適用されていると考えられています。そのためハッシュタグが付いた投稿をクリックされていれば、ハッシュタグで検索された際に上位に表示されるはずです。

参考:Facebookページの「リーチ」についておさらい!
http://smmlab.jp/?p=25137

現在では、そもそも検索機能を使う母数が少ないので、ハッシュタグをつけたことでの劇的な変化は望めないかもしれませんが、いずれ「グラフ検索」が日本でも追加された時に、対象のキーワードで上位に表示されるよう、今のうちからハッシュタグ付きの投稿を行いエッジランクの高い状態を作っておけば、効果を上げることができるのではないでしょうか。

しかし、Facebookに限って言えば、キャンペーンなどを行った際、PRとして用いることができるので、話題が集まりやすいことが想像できるかと思いますが、通常の投稿でハッシュタグを使えばリーチや反応数が劇的に上昇するかというと今の段階ではハッキリ断言することができません。日々の運用の投稿で検証を行っている範囲では、ハッシュタグを付けて変化が出る投稿もあれば、あまり変わらない投稿もあるのが事実だからです。

ですが、今後のFaebookの動向を考えるとハッシュタグをつけることには、やはり利点があると考えられます。もちろん、ハッシュタグはあくまでファンにとって有益である情報を入手しやすくするツールであることが基本ですので、ポイントを踏まえ目的に沿った活用を試してみてくださいね。

みなさんのページがよりファンにとって喜ばれる存在になることを願っています。

ライター紹介

アライドアーキテクツ株式会社
ソーシャルメディアマーケティング事業第三本部
堀口 まりな(Marina Horiguchi)

関連記事

Facebookページ投稿のオーガニックリーチ衰退を 克服する4つのステップ[Infographic]

Facebookでもハッシュタグを上手く使いたい!成功するFacebookページ運用のために知っておきたい関連知識

ソーシャルメディアでコンテンツに火をつける!7つの極意【Mashable日本語版】