ニールセンは5月19日、スマートフォン利用状況分析レポート「Smartphone Analytics」の提供開始を発表するとともに、2014年2月の調査結果を公開した。
Smartphone Analyticsは、調査協力モニターのスマートフォンに搭載したメーターにより、国内のスマートフォン・デバイスの利用動向をリアルタイムに計測する。収集したデータは統計処理を施し、バッテリーの利用状況、接続回線種別利用状況(Wi-Fiもしくはキャリア回線)、CPUやメモリの利用状況などを携帯電話会社別/端末機種別、もしくはアプリ別にレポートする。
今回、Smartphone Analyticsの2月データから、「利用者のスマートフォン端末別の1日当たりの平均充電回数」と「主要なアプリにおける1人当たりのデータ使用量を接続回線別」が公開された。
平均充電回数は、ハイスペックな"全部入りスマホ"として発売されていた富士通の「Arrows X」の利用者の69%が1日に5回以上充電をしていることがわかった。これに対し、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia A」は1回から2回の充電をする利用者が48%と最も多く、サムスン電子の「Galaxy S III」は1回から2回、3回から4回、5回以上がそれぞれ30%程度となっており、利用端末ごとに差が見られた。
主要なアプリにおける1人当たりのデータ使用量は、動画関連アプリではWi-Fi経由でのデータ使用量がキャリア回線経由を大きく上回っており、利用者が視聴品質やファイル容量を気にかけながら、移動中などよりも落ち着いた環境で動画を楽しんでいる状況がうかがえる。一方、コミュニケーション関連アプリでは、キャリア回線からのデータ使用量が多く、回線の状況を気にすることなく思いついた時にアプリを利用しているようだ。