キングソフトは5月16日、総合オフィスソフト「KINGSOFT Office2013」の最新版を公開した。

Spreadsheetのカメラ機能

KINGSOFT Officeは、Microsoft Officeとの互換性を持つ総合オフィスソフト。ワープロソフト「Writer(ライター)」、表計算ソフト「Spreadsheets(スプレッドシート)」、プレゼンテーションソフト「Presentation(プレゼンテーション)」の3種類をパッケージにしている。

最新版の特徴は、SpreadsheetにMicrosoft Officeと互換性のある数十種類のカテゴリおよび数百種のVBA用のAPIを追加したこと。これにより、Excel用のプログラムやツールをSpreadsheet上で利用できるほか、APIからODBC、ADO方式でのデータのインポートもできるという。

また、WriterとSpreadsheetに実行したマクロを記録して残せる「マクロの記録機能」を追加した。記録したマクロは、必要なときに素早く呼び出すことができる。

さらに、1つのファイルを複数人で同時に編集・更新できる「ファイルのブック共有」機能を強化。旧版はブック共有機能がSpreadsheet間のみでの対応だったが、最新版ではSpreadsheetとExcel間での共有が可能となった。

そのほか、Spreadsheetで選択した範囲を画像としてシート内に貼り付ける「カメラ機能」を追加。オブジェクト画像としてリンクされているので、元のセルの内容を更新すると貼り付けたデータも連動して変更される。また、クリップボードに保存されるので、ほかのアプリケーションへも貼り付けることが可能となった。

価格は、VBAに対したVBA対応版が5980円。そのほか、標準的な機能のみを搭載するStandard版、最上位のVBA/フォント同梱版、WriterとSpreadsheetのみのPersonal版などを用意する。