ウェザーニューズとアクセルスペースは5月16日、昨年打ち上げた超小型衛星「WNISAT-1」の一部機器の故障によるメインミッションの変更、およびリカバリー衛星「WNISAT-1R」の打ち上げを発表した。

「WNISAT-1」は、昨年11月21日の日本時間16時10分11秒に、ロシアのヤースヌイ宇宙基地からドニエプルロケットによって宇宙へ打ち上げられた。その後、試験運用を行っていたが、カメラと高精度姿勢センサー(スタートラッカー)の故障が確認され、北極海航路の船舶サポートのための海氷観測という当初のミッションは遂行不可能になったという。

磁気センサーとその他の機能については正常に稼働しているため、今後は航空機の北極航路運航支援サービスに向けた太陽活動の影響による磁場観測と、次期衛星のバス技術実証へミッションを変更し、2014年夏以降の運用を目指すとのこと。

リカバリー海氷観測衛星「WNISAT-1R」は、2015年6~8月の打ち上げが予定されている。

「WNISAT-1R」のイメージ