IHIは5月13日、3段圧縮方式オイルフリーターボコンプレッサー「T3シリーズ」を開発し、6月2日から販売を開始することを発表した。想定実勢販売価格は3500万円(1,320kWクラス)で、年間40台の販売を目指していく。
T3シリーズ |
IHIでは、主電動機出力375kW~950kWの機種として「TREシリーズ」、900kW~1,800kWの機種として「TRXシリーズ」を販売し、国内外のお客様に高効率ターボコンプレッサーを提供してきた。この二機種の中間領域である750kW~1320kW(吐出圧力:0.69MPaG仕様)までの領域について、省スペース性とメンテナンス性、省エネ性向上を実現させたのが、今回開発した「T3シリーズ」だ。
T3シリーズは、IHI独自開発の新型インペラや新型軸受の採用により、TREシリーズとほぼ同じサイズでありながら、吐出最大空気量約24パーセント増加を可能にし、小型化と大容量化に成功している。さらに、最高吐出圧力は1.5MPaGと、対応圧力範囲を最大0.3MPaG拡張し、お客様の様々な空気需要に合わせたより幅広い最適な運用が可能だ。
TRXシリーズではアフタークーラをコンプレッサー機外に別置きとしていたが、本機ではアフタークーラの内蔵を実現したことにより、TRXシリーズと比較して約45パーセントの省スペース化を実現。ユーザーのレイアウトの自由度を大幅に高めることができるとした。