計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは5月16日、受動部品、半導体デバイス、材料の研究開発、品質保証、検査に適したインピーダンス・アナライザ「Agilent E4990Aインピーダンス・アナライザ」、および「Agilent E4991Bインピーダンス・アナライザ」を発表した。
2製品ともに、ミリオームからメガオームの部品を、20Hzから3GHzの周波数レンジで正確に測定できるインピーダンス・アナライザで、低損失の部品の実特性を評価することが可能だという。
E4990Aは、20Hzから、10/20/30/50/120MHzまでの5つの周波数オプションが提供されており、幅広いインピーダンス・レンジにおいて、0.045%(代表値)の基本確度を実現している。
一方のE4991Bは、1MHzから、500MHz/1GHz/3GHzまでの3つの周波数オプションを提供し0.65%の基本確度を有したアナライザ。環境試験に対応した-55℃~+150℃の温度範囲での高確度な温度特性評価に対応したオプションや、誘電率や透磁率のような材料のパラメーターの直接表示が可能なオプションが提供されている。
また、2製品ともに、奥行30cmの小型筐体を採用しているほか、10.4型タッチスクリーン対応カラー液晶ディスプレイの採用と、複数の設定を表示・測定できる機能により、さまざまな状況下での各種パラメーターを同時に評価することが可能だ。さらに等価回路解析機能では7種類の異なるパラメーターモデルをサポートしており、部品の特性のモデリングが可能だという。
なお、2製品ともに同日より販売を開始しており価格は231万4299円(税別)からとなっている。