YRPユビキタス・ネットワーキング研究所(UNL)とルネサス エレクトロニクスは5月16日、宇宙航空分野向けに対応したリアルタイムOS(RTOS)「T-Kernel 2.0 AeroSpace(T2AS)」を、ルネサスの車載用マイコン「SH72544R」へ移植したことを発表した。
「T2AS」は、最新のTRON仕様OS「T-Kernel 2.0」をベースに、UNLが宇宙航空分野で必要な機能を追加したRTOSで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)で開発中のジオスペース探査衛星搭載観測機器にも使用されている。
一方のSH72544Rは、2008年の市場投入以降、多くの自動車へと採用されている車載用マイコンで、今回の移植により、ルネサスでは働製品を宇宙航空産業に提供していくとしている。
なお、ルネサスでは、今回の成果をもとに宇宙航空分野の企業や大学向けに「T2AS」と同マイコンを組み合わせた評価キット「SH72544R T2AS評価キット」を開発。2014年6月よりユーシーテクノロジより販売を行う予定としている。