日本テレビ放送網、森アーツセンター、読売新聞社は、子どもをモデルとした絵の展覧会「こども展 名画にみるこどもと画家の絆」を開催している。開催期間は6月29日まで(7月19日~10月13日は大阪市立美術館へ巡回)、開催時間は10:00~20:00(火曜は17:00まで)。会場は東京都・六本木の森アーツセンターギャラリー。入場料は一般1,500円、大学生1,200円、中高生800円。
同展は、2009年11月から2010年3月までパリ・オランジュリー美術館で開催され、約20万人を動員した展覧会「Les enfants modeles(「モデルとなった子どもたち」と「模範的な子どもたち」のダブルミーニング)を日本向けに再構成したもので、テーマは「描かれた側=子どもの体験」と「描いた側=親または子どもたちと親しい関係にあった画家の想い」。モネ、ルノワール、ルソー、マティス、ピカソをはじめとするさまざまな時代、流派の画家たち48人による87点もの作品を、画家の手記、あるいはモデルを務めた子どものインタビューとともに紹介している。
また、出展作品の多くは仕事として描いた肖像画ではなく、画家自身の、あるいは身近な子どもを描いた作品ばかりで、遺族が代々大切に保管している作品も含まれているため、あまり美術館では目にすることができない作品を鑑賞できる貴重な機会となっている。
さらに、19世紀フランスを代表する画家 ドニは愛する我が子を描いた作品を多く残しているが、本展に出展している6点のなかの「トランペットを吹くアコ」は、同展の趣旨に賛同した遺族の協力によって日本で初公開されているほか、フランスで活躍した日本人画家 レオナール・フジタの作品を特別に追加出展している。