NTTアドはこのほど、国内ICT業界のBtoBにおけるインバウンド・マーケティングの影響力に関するインターネット調査の結果を発表した。
近年、消費者に対する企業のコミュニケーションは、企業が広告などを通して一方的に情報を発信する「アウトバウンド」に加えて、ソーシャルメディアや検索エンジン対策(SEO)などを活用してビジネスチャンスを広げる「インバウンド」の取り組みが増加している。このインバウンド・マーケティングの取り組みは、Webコミュニケーションの先行する北米において、企業と生活者(BtoC)だけではなく、企業と企業(BtoB)の間でも積極的に活用される傾向があるという。
今回の調査は、日本でも同じくBtoBにおけるインバウンドの需要が高まっていくという想定のもと、現状の確認と今後の可能性についてリサーチしている。調査期間は3月13日~16日で、調査対象は20~50代の情報システム関連職種従事者(主任以上の役職者、情報システム導入への関与者)、有効回答数は200となっている。
発表によると、ICTシステム導入検討の情報源の上位は「IT系サイトの記事」が最も多く、以下「検索エンジンの検索結果画面」「展示会」「情報システム会社のWebサイト」と続く。
業務上の情報収集における検索エンジンの利用法については、「キーワード複数を掛け合わせて検索」、「キーワード単体で検索」という回答が多い。
また、Webサイトを訪れるタイミングは、「導入検討開始時の情報収集段階」が最も多く、見込み客獲得のための重要なコンタクトポイントになっていることがわかる。