NECは5月14日、ロシアのシステムインテグレータであるシトロニクス社と共に、モスクワ市内の高度交通システム(ITS)実現に貢献したと発表した。
NECは、同システムにおいて、モスクワ市内の道路28ヵ所に3メートル四方の大型LEDディスプレイを設置。ディスプレイはドライバーに交通渋滞や事故、天気予報などをリアルタイムに知らせるとともに、目的地への最適なルートを表示する。
モスクワ市内の路上に設置されたNECの大型LEDディスプレイ |
ディスプレイは、スクリーンの明るさを屋外の明るさに応じて自動調節可能で、オペレータが遠隔からコントロールできる。これにより、日差しが強い日中や夜間でも見やすい表示が可能となり、最長250メートル先からでもドライバーが認識できる。
ディスプレイには無線機能が搭載されており、無線ネットワークを使ってディスプレイに表示する情報を更新したり、ディスプレイの状態を管理したりできる。ビデオカメラで交通管制センターから交通量のモニターや交通違反を監視するほか、煙や温度検知装置によって車両火災の早期発見やより精度の高い気象情報の収集も可能だ。