エプソンは5月13日、新プリントサービス「エプソンのスマートチャージ」を8月より開始すると発表した。初期費用ゼロでプリンター本体やインク、保守サービスが月額1万円(税別)で利用できる。契約期間は5年で、中途解約する場合は、解約金が発生する。
料金プランは、モノクロとカラー印刷両方を行なう「スタンダード」とカラー印刷だけを利用するユーザー向けの「フルカラー」が用意される。
スタンダードプランでも、更に「ベーシック」と「フルセット」の2種類の料金コースが用意される。ベーシックは、月額基本料金が1万円で、月にモノクロ2000枚、カラーは600枚まで自由に印刷できる。プリンター本体はカセット2段で831枚を給紙できる機器が提供される。なお、使用枚数を超過した場合でも、従量課金でモノクロが1枚あたり1.5円、カラーが5.0円で印刷できる。
一方でフルセットは、月の利用可能枚数がモノクロで2000枚から2400枚に、カラーが600枚から720枚に上限が拡張された月額1万2000円の料金コース。枚数の増加に合わせて、提供されるプリンター本体も変更されており、カセット4段、1831枚までの給紙が可能。また、紙を保管するキャビネットもあわせて提供される。利用可能枚数を超過した場合の従量料金はベーシックと同様にモノクロが1枚あたり1.5円、カラーが5.0円となる。
フルカラープランでも、同様に「ベーシック」と「フルセット」の2種類の料金コースが用意され、月額基本料金はスタンダードプランと同じくベーシックが1万円、フルセットが1万2000円となる。フルカラープランは、名称通りにモノクロ印刷を利用しないユーザー向けのカラー専用プラン。月間の印刷枚数はベーシックコースが1000枚、フルセットコースが1200枚に設定されている。超過従量料金は、スタンダードプランと同じく1枚あたり5.0円だ。
解約金については、プランの月額基本料金に残り契約月数×0.9を掛け合わせたものを支払う必要がある。例えば、3年間利用したタイミングでフルセットの料金コース解約する場合、1万2000円×24カ月×0.9となり、25万9200円の解約金となる。
なお、5年間の総額が1万円×60カ月で60万円だが、エプソンによると同社のビジネスプリンターと比較して低コストになることを強調していた。実際に、3月に同社が発表したビジネスインクジェットプリンター「PX-M7050F」は、本体価格が増設カセット込みで約30万円、インクコストや保守契約を含めると5年で総額90万円程度となる。
従来のモデルは「枚数などを気にせず、多く利用したいユーザーには引き続き魅力的」(説明員)としながらも、一カ月に2000~5000枚のボリュームゾーンであるユーザーには、コストパフォーマンスの優れるサービスとしてアピールしていた。