富士通は5月14日、実店舗(オフライン)とネット(オンライン)上で顧客サービスをつなげるO2O(Online to Offline)やEC(Electronic Commerce)を展開したい小売・流通業の顧客向けに、個々の顧客ニーズに合わせた価値を提供する製品・サービス群を体系化した「デジタルマーケティングソリューション」の強化の一環として、コンシューマー向けモバイルアプリを短期間で構築できるアプリケーションプラットフォームサービス「FUJITSU Cloud Smart Biz Connect(フジツウ クラウド スマートビズコネクト)」の販売を開始すると発表した。

「デジタルマーケティングソリューション」体系図

本サービスは、O2Oサービスのアプリケーションを開発するための機能と基盤となるプラットフォームをセットにしてクラウドで提供することにより、顧客はスピーディーにシステムを構築できる。同社では、従来に比べて開発・運用の費用を70%以上削減することができるとしている。

「Smart Biz Connect」の構成イメージ

会員登録・認証機能、クーポン配信・管理機能など、豊富なアプリケーション機能を用意することにより、顧客はモバイルアプリの開発に専念することができ、スピーディーかつ低コストな開発が可能となる。さらに、富士通で運用保守も行うため、安心してサービスを活用することができる。

また、顧客独自のアプリケーション機能を追加で開発でき、ゲーム機能を追加したり、自社の基幹システムや決済システム、ポイント管理システムと連携させてマーケティングに活用できるようにカスタマイズできる。

さらに、商品情報のメンテナンスや会員へのお得な情報の配信などの管理を、業務管理ポータルによって一元的に行うことができるため、効率的な業務運用が可能となるといったメリットがある。

「FUJITSU Cloud Smart Biz Connect」の価格は、約50万円(税別)/月からとなり、7月1日より出荷開始予定。富士通では、2016年度末までに100社の導入を目指す。