日立製作所(以下、日立)は5月14日、金融機関をはじめとした企業の基幹業務や電力・交通といった社会インフラ向けシステムに多くの実績を有するUNIXサーバである、エンタープライズサーバ「EP8000シリーズ」のエントリーサーバに新モデルを追加し、5月16日から販売を開始することを発表した。
また同時に、従来より金融機関や社会インフラ企業などで利用されている専用線や公衆回線などに接続するシステム向けの回線切替装置の新モデルも販売開始する。
「EP8000シリーズ」 |
新モデル「EP8000 S824」および「EP8000 S814」は、最新のPOWER8を最大24way(従来モデル比1.5倍)搭載できるほか、プロセッサでの同時実行可能なスレッド数を1コアあたり最大8スレッド(従来モデル比2倍)に強化。あわせて、メモリやデータ入出力の帯域幅を強化し、従来モデル比でトランザクション処理性能を最大約1.9倍向上した。
また、内蔵HDDまたはSSDを搭載可能な2.5型ディスクスロットを18スロットまで拡張したほか、「EP8000 S824」では1.8型SSD専用搭載スロットを新たに8スロット設け、内蔵ストレージ容量を従来モデル比最大3.4倍に拡大している。
さらに、従来の2倍となる16Gbps転送速度に対応したファイバーチャネルアダプタを新たにサポートし、日立のストレージ装置と接続する大規模システムにおいてもデータ処理の高速化を図る。
価格(税別)は各最小構成の場合、「EP8000 S824」は732万900円から、SP8000 S814」は327万6,200円から、回線切替装置は195万円からとなっている。