エンジニアのものづくりを応援するサイト「fabcross」は5月14日、2014年に入社した新卒エンジニアから入社5年目までの若手エンジニア523人を対象に実施した調査結果を発表した。

同調査は、エンジニアとしてのキャリアの考え方、憧れのエンジニア・技術者、携わりたい分野などについて聞いたもの。

業種別では機械系エンジニア235人、電気・電子系エンジニア104人、マイコンシステム系エンジニア17人、IT系エンジニア44人、化学系エンジニア123人といった構成になっている。

著名なエンジニアや技術者の中で、理想・憧れとするエンジニアを聞いたところ、第1位は本田技研工業の創業者である本田宗一郎だった。これに、発明の父トーマス・エジソン、スティーブ・ジョブズ、4位に僅差で松下幸之助と続いた。

著名なエンジニアや技術者などの中で、理想とする・憧れている人はいますか。 資料:fabcross

エンジニアとして理想のキャリアパスを問う質問に対しては、全体では「生涯エンジニア」と答えた人が最も多く33.7%、次いで「エンジニアを極め、将来管理職にステップアップ」が33.1%だった。合計66.8%の若手が、現場/マネジメントとの違いはあるが、エンジニアとしてモノづくりに関わる意向を持っていることがわかった。

特に2014年新卒者は、47.8%が「エンジニアを極め将来管理職へキャリアアップ」を志望しており、「堅実な傾向がうかがえる」(同社)と言える。

エンジニアのキャリアタイプについて、「様々な分野に携わるゼネラリスト型」と「1つの専門分野を極めるスペシャリスト型」のどちらに近いか聞いたところ、ゼネラリスト型を「最も近い」が26.2%、「どちらかと言うと近い」が34.0%となり、60.2%がゼネラリストの意向を持っている結果となった。

将来携わりたい分野やプロジェクトについては、自動車分野が最も人気を集めた(34.0%)。これに、ロボットなどの産業機器分野(21.0%)、航空機・ロケット関連(18.0%)、医療関連(17.0%)が続いた。

エンジニアとして、今後どんな分野のものづくりに携わりたいですか。 資料:fabcross