富士通は、顧客の業務部門がビッグデータを活用し、マーケティング高度化や業務プロセス変革などを実現するビッグデータ利活用ソリューション「FUJITSU Business Application Operational Data Management & Analytics」の提供を6月より開始すると発表した。

「Operational Data Management & Analytics」活用イメージ

同社は、ビッグデータに関わる製品・サービス群を2013年6月に「FUJITSU Big Data Initiative」として体系化し、2013年10月には顧客が導入効果などをイメージしやすいように10種のオファリングメニューを策定した。

今回、10種のうち、業務部門のニーズが特に高い3種「需要予測モデル」「顧客行動分析モデル」「経営分析モデル」を提供。業務部門の担当者自身によるデータ利活用を容易にするため、これまでの実践知を組み込んだ分析シナリオと、業務ごとに最適なソフトウェアを組み合わせて提供するとともに、それを支えるデータ管理基盤とインテグレーション・サービスを提供する。

「FUJITSU Big Data Initiative」における新サービス・新製品の位置付け

データ管理基盤「FUJITSU Integrated System Analytics Ready」

データ管理基盤の1つとして、業務部門のリアルタイムな情報利活用に向けて、SAPの技術を採用したカラムストア型のビッグデータエンジンに、ハードウェアと運用管理ソフトを組み合わせたデータ管理基盤「FUJITSU Integrated System Analytics Ready (フジツウ インテグレーテッド システム アナリティクス レディ)」を新たに提供する。

同製品は既存の業務データに加え、社内外の多種多様な大量データを、汎用データベースの500倍のデータ分析性能(同社実測の平均性能値)で高速に処理し、業務部門でのアドホックなデータ利活用を実現する。

システム設計・導入・運用において、顧客のデータ利活用に関わるインテグレーションをライフサイクルで支援するサービス「FUJITSU Business Application Operational Data Management & Analytics 設計適用サービス、スタートアップサービス、運用・保守サービス、利活用支援サービス」も提供する。これにあわせた体制強化として、2013年6月に組織化した800名からなるビッグデータイニシアティブセンター内に、支援プログラムを実践する専門技術者を100名増員する。