日本IBMは5月13日、計画業務、予算策定、予実管理などの企業業績管理の基盤を提供するIBM SaaSソリューションとして「IBM Concert on Cloud(コンサート・オン・クラウド)」を発表した。

同製品は、財務計画と経営計画を単一のクラウド・アプリケーション内で結び付けて、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル環境での利用を可能にする。

さまざまな業務部門の関係者が円滑なコミュニケーションを通じて、変化するビジネス環境に迅速な対応を行うためのパフォーマンス管理と分析の仕組みも提供する。

具体的には、時間の制約がある業務などのタスク管理や通知機能などのビジネス・プロセス管理に加え、ビジネス上の意思決定に対する関係者の合意を得るためのチャットやファイル共有の機能などのソーシャル・コラボレーション機能を提供する。

アクティビティー・ストリーム機能はモバイル端末での利用を可能にし、リアルタイムの予測作成、組織全体における必要なレベルでの予測データーの収集、レポート作成、スコアカードの統合による経営計画と実績の差分の特定が行えるようになる。

既存の「IBM Cognos TM1」もしくは「IBM Cognos Business Intelligence」と連携することで、単一のアプリケーション内で財務計画と経営計画を統合して一元的な企業業績管理と分析が実現される。

参考価格は、10ユーザー当たり月額16,700円(税抜)で、IBMおよびIBMパートナー経由で提供される。