米IBMは5月12日(現地時間)、Software Defined Storage製品ポートフォリオを発表した。今回発表されたポートフォリオに含まれるテクノロジーの1つは、コードネーム「Elastic Storage」と呼ばれる。

「Elastic Storage」はIBMのグローバル・ファイル・システム・ソフトウェアを基盤として、オンライン・ストレージ管理や拡張化可能なアクセス、大量のデータや何十億ものファイルを管理可能な統合データ・ガバナンス・ツールを提供する。例えば、Elastic Storageはサーバ側のフラッシュを有効活用し、通常のSASディスクの6倍のパフォーマンスを実現。この機能はサーバ内のフラッシュ・ストレージの有無を検知し、自動的にそのフラッシュをキャッシュ・メモリとして使用することでパフォーマンスを向上させる。

さらに、このソフトウェアは標準の暗号化機能およびセキュアな削除機能を搭載しており、データをリカバリできないようにすることで、HIPAAやサーベンス・オクスリー法といったような規制への遵守を支援する。

クラウド管理ソフトウェアOpenStackへのサポートを通じて、「Elastic Storage」はパブリックからプライベート、ハイブリッドの各クラウド環境においてデータを保管、管理、アクセスし、グローバルにデータを共有、連携できるよう支援する。OpenStack CinderやSwiftへのアクセス・サポートに加え、「Elastic Storage」はPOSIXやHadoop等のオープンなAPIもサポートしている。

Elastic Storageソフトウェアは今年中にIBM SoftLayerのクラウド・サービスとしても提供される予定。