ジェイアイエヌは、アイウエアブランド「JINS(ジンズ)」より、三点式眼電位センサーを搭載したセンシング・アイウエア「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」を発表した。発売は2015年春を予定。
「JINS MEME」は、「自分を見る」というコンセプトのもと開発されたセンシング・アイウエア。約4年の歳月を費やし、人間の五感の約9割を占める「眼(視覚)」が持つ膨大な情報量に着目し、次世代戦略商品の商品化を進めてきた。同製品は産学共同での技術開発によりアイウエアにも応用可能な「三点式眼電位センサー」を搭載しており、眼球運動にともなう眼の周りの電位差を検出する「眼電位センシング技術」により、疲れや眠気などの情報を可視化することができるという。
また、同製品のデザインは「Audi A6」をはじめ、プロダクトデザインを数多く手がけているSWdesignの和田智が監修。日常的に使用することのできる「普通のメガネ」としてのたたずまいを保ちながら、テクノロジーと機能性を融合させたデザインを実現した。フレームはウェリントン・ハーフリム・サングラスタイプの3種類で、カラーはブラック1種類。度付レンズへの交換は追加料金が必要となるが可能。ただしサングラスタイプは不可となっている。重量は約36g(ウェリントンタイプ)、充電式リチウムイオンバッテリー内蔵で連続使用時間は約8時間(充電1時間)、グラスバンド使用時は約16時間。通信はBluetooth 4.0 smart、外部インタフェースはmicroUSB。本体のほか、充電ケーブル、メガネ拭き、メガネケースが付属する。
そのほか、同製品はスマートフォンの連動アプリにより、シーンに応じた自分の状態をリアルタイムでマネジメントすることが可能となっており、「オフィスシーン」、「ドライブシーン」、「フィットネスシーン」の3つの場面に応じて表示。「オフィスシーン」での使用では、眼の動きから、オフィス作業時の疲れや集中度を割り出し、独自の疲労指数 「me(ミー:Mental Energy)」を通じて可視化。「ドライブシーン」での使用では、眠気が増した際にドライバーの眼が示す特有の動きから眠気の兆候を事前に察知し、アラートする機能の構築を目指している。そして「フィットネスシーン」での使用では、フレームに内蔵された六軸(加速度・角速度)センサーにより頭部の微細な動きをキャッチし、リストバンド型のセンシングデバイスに比べてより正確に、歩数カウントや活動量の計算を行うことができ、ランニングや歩行中の体の傾きやブレも把握できるということだ。