シトリックス・システムズ・ジャパン(以下、シトリックス)は5月12日、Citrix NetScalerが、Cisco Nexus 7000シリーズスイッチ対応のリモートサービスブレードとして、提供を開始すると発表した。
Cisco Nexus 7000シリーズ |
データセンターでのサービス機能というと、専用のアプライアンス(サービス アプライアンス)を接続する構成が多いが、他にもスイッチにファイアウォールやロードバランサ等の機能を提供するサービス モジュールを搭載する形式もある。サービス モジュールは、ネットワークとL4-L7サービスを同一筐体(スイッチ)で提供することができ、本体のスイッチと連携する機能がある反面、スイッチのスロットを 1つ消費するため、規模を拡張しずらい。
そこで、Cisco Nexus 7000では、サービス アプライアンスを連携させる機能としてCisco RISE(Remote Integrated Service Engine)を用意。これにより、筐体外にあるサービス アプライアンスをサービス モジュールのように取り扱うことができる。そのため、サービス アプライアンスとの接続では、Nexus 7000の方からサービス アプライアンスの初期設定ができる。
Citrix NetScalerは、Nexusスイッチ自体のインテリジェンスを活用し、バックプレーンに直結された組み込みサービスモジュールであるかのように外部機器を統合、アプリケーション配信コントローラー(ADC)としてのスタンドアロンパフォーマンス、可用性、および信頼性を維持しながら、自動制御、導入の簡素化、運用全体の低コスト化を実現する。
今回、Cisco Nexus 7000シリーズ スイッチとの統合されたCitrix NetScalerで提供される主な機能は、プラグ アンド プレイによるセットアップ、ダウンタイムの低減(サービス障害からの復旧時間が最大40倍高速化)、ソースIPアドレス表示により、データセンター全体にわたるインフララトラクチャの状況をより詳細にモニタリング、環境全体をより厳格に制御する機能など。
また、RISEの統合は、NetScalerとNexus7000シリーズ スイッチのマルチテナント機能もサポート。NetScaler SDXの高度なマルチテナント機能に基づいているため、プライベートとパブリックの両クラウド環境のサポートで幅広い柔軟性が実現されており、Cisco Nexus VDCやNetScalerのインスタンスを1対多、多対1、多対多など多様な組み合わせの構成でセットアップすることができる。