米Twitterは今月に入り、アカウントの安全対策について2つの新機能を追加した。パスワードをリセットする際、電子メールに加えて、携帯電話を利用できるようになった。疑わしいアクセスについての分析や検出、警告機能も加わり、ユーザーアカウントの安全を保護するとしている。

1つ目の機能は、パスワードを忘れた際の復元に関するものだ。これまでは登録しているメールアドレスに送られてくるメールの指示に沿ってパスワードをリセットするようになっていたが、「登録している携帯電話にテキストメッセージ(SMS)を送る」というオプションが加わった。

事前に電子メールアドレスと携帯電話の番号をTwitterアカウントに登録しておく必要がある。これにより、インターネットアクセスに制限がある環境やメールアドレスが変わった際にもパスワードリセットが可能になるという。

Twitterはこれに合わせて、モバイル端末での利用に際してもパスワードリセットを容易にするよう変更したほか、アカウントの安全性を高めるためのポイントを説明する文言を加えたという。

モバイル端末でのパスワードリセット画面。「携帯電話にテキストを送る」というオプションが加わった

2つ目の機能は、疑わしいログイン試行への対応策だ。ログインについて、地理情報、利用するデバイス、ログイン履歴などから分析して疑わしいと判断した場合、アカウントについて簡単な質問をすることで本人と確認する。疑わしい行為を検出した場合は電子メールで警告するという。

Twitterは、「他のサービスと同じパスワードを設定しているユーザーが多い状態を考慮して」と説明しているが、本来は異なるサービスで同一パスワードを使うことは推奨しないとしている。

疑わしいアクセスを検出した時、携帯電話の番号などの質問により本人確認を行うことで安全性を強化する