計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーとFIMEは5月12日、EMV Contactless Level 1 Specificationに基づいたモバイル決済向けテストシステムを発表した。
同テストシステムを利用すると、非接触型決済カードやモバイル機器に必要な機能を備え、EMVの業界標準に準拠していることを検証することが可能。初期版では、社内でのテスト用として利用できる。
具体的には、NFCコンフォーマンステストシステム「Agilent T3111S」をベースにしたもので、アナログRFおよびデジタルプロトコルに対応する。また、認証前試験およびデバイス評価向けのEMVバージョン2.3.1テストプランに準拠している。アジレントのツールに対しては、現在EMVが認証作業を実施中。
さらに、「T3111S」は、FIMEのEMV L1アナログRF試験とアジレントのEMV L1デジタルプロトコル試験にも新たに対応できるようになった。同システムは、NFCテストセット「Agilent T1141A」を元にしたもので、NFC ForumアナログRF、デジタルプロトコル、LLCP、SNEP、ISO14443/18092(近接)、ISO 15693/18000-3(近接)に対応している。自動位置決めロボット「Agilent T1142A」の他、FIMEのロボットにも新たに対応している。