STMicroelectronicsは5月12日、小型かつ価格競争力のある車載用8ビットマイコン「STM8AF6223/6226」を発表した。
「STM8AF6223/6226」は、24MHzのSTM8Aを搭載、シートコントローラ、パワーウィンドウ、エアコン、ゲートウェイなど、スペースに制約のあるモジュール向けに、コネクティビティ、タイミングおよびアナログ機能を組み合わせたインテリジェントな機能を提供する。また、拡張された動作温度範囲により、エンジンフード内のアプリケーションにも使用可能となっている。
さらに、8KBの内蔵フラッシュメモリ、640バイトのEEPROM(最大30万サイクル)、1KBのRAM、LIN 2.1を含むシリアルインタフェース、10ビットA/Dコンバータ(ADC)を特徴とする他、クロックセキュリティシステム、2個のウォッチドッグ(1個は独立クロック)および高度なメモリ保護スキームが、オートモーティブグレードでの信頼性を確実にする。
また、AEC-Q100認定を取得済みで、8ビットアーキテクチャ(5V)のシンプルさと堅牢性、車載グレードの信頼性との組み合わせにより、最高150℃まで動作するとともに、クランク状態で電圧が3.0Vまで低下しても動作し続ける。
さらに、複数の小型パッケージを選択することが可能。最小のTSSOP20パッケージでも、ADC入力が7チャネル、タイマに6個のキャプチャ/コンペアチャネルが搭載されている。TQFP32パッケージでは、BLDCモータ駆動用に、PWM出力がさらに3チャネル追加されている。
なお、「STM8AF6223/6226」は、現在入手可能。価格は、TSSOP20パッケージで、最大動作温度85℃の「STM8AF6223」が、1万個購入時で約0.63ドル。